こんにちは。タカヒロです。
このページではハンドボールのオフェンスにおいて絶対に覚えておきたい、
2対2の攻め方について分かりやすく解説していきます。
2対2はオフェンスの基本です!
- ハンドボールを始めたけど、指導者がいない。
- オフェンスの方法がわからずに、ただやみくもに攻めていて改善したい。
- きちんと考えてディフェンスを崩してみたい。
こんな思いを解決します!
初心者の方向けに、むずかしい言葉は解説つきで、できるだけわかりやすく説明していくので安心してください。
私はハンドボールは20年の経験あり、インターハイ、国体などの全国大会の出場経験があります。現在もクラブチームでプレーを続けています。また大学ハンドボールチームのスタッフとしても活動しています。
YouTubeではハンドボールの競技力をアップさせる情報を発信をおこなって視聴者の方に好評を頂いています。
このページではハンドボールオフェンスの基本となる2対2の攻め方が学べます!
このページを読むことで、ディフェンスを崩すための2対2の方法が学べます。
まず結論からお伝えします。
- 2対2はポストとバックプレイヤーでおこなう
- ポストがいるエリアで2対2をおこなう
- 2対2を行うための準備をする
- ポストは位置どりもしくは移動ポストをおこなう
基本の2対2
ハンドボールのオフェンスは6対6で考えてはいけません。
ハンドボールの正しい攻めは2対2の連続から構成されます。
どこで2対2をするのか?
では、一体どこの2対2なのかというと、
こちらの図をご覧ください。
ポストがいるエリアで区切ってみると、ポストとセンターでの2対2の状況ができているのがわかります。
これは45°の位置でも同じです。
このように、ポストがいるエリアではバックプレイヤーとの2対2をおこなうことができます。
実際にはこのようなラインは引かれていないので、自分の頭のなかで2対2に区切る必要があります。練習や試合を通してディフェンスをパッとみるだけで2対2を見つけられるような感覚を磨きたいですね。
2対2での崩し方
2対2での崩し方には大まかに2つのパターンがあります。
- ポストの位置どり
- 移動ポスト
ポストの位置どりというのは、ポストプレイヤーがパスをもらえるように自分のスペースを確保するプレーになります。
確保したスペースをディフェンに奪われないように、重心は低くし、必要であれば片方の腕を使って耐えます。
移動ポストというのは、ディフェンスの後ろのスペースが空いている時に有効です。バックプレイヤーが攻めるタイミングに合わせて、素早くディフェンスの後ろを移動してパスをもらいにいくプレーです。
2対2をおこなう上での必要なこと
2対2で攻めやすくするために必要な準備があります。
それはこれらになります。
- ポストとの連携
- 両45°のワイドのポジショニング
- 動きながらもらう
- DFの観察
一つずつ説明します!
ポストとの連携
当たり前なのですが、バックプレイヤーとポストの連携を深めておく必要があります。バックプレイヤーが動いたタイミングに合わせてポストも動けるようにしておきたいです。連携が取れていない場合、ポストプレイヤー自体がバックプレイヤーの邪魔になってしまうこともあります。簡単にサインなどを決めておいてもよいと思います。
両45°のワイドのポジショニング
2対2はスペースが広い方が攻めやすいです。
このように両2枚目(黄色の2番、5番)が中央に寄ってきてしまうと、2対2のスペースが狭くなってしまい、ディフェンスを崩しにくくなります。
このように、両45°がワイド(外側)にポジショニングすることで両2枚目を外側に引っ張ることができます。その結果、中央の2対2のスペースが広くなり攻めやすくなります。
動きながらもらう
バックプレイヤーがただ真っ直ぐに攻め込んでも、ディフェンスとしては怖くありません。なぜなら、ディフェンスのマークが合っているからです。
どういう時にディフェンが怖いと感じるのかというと、マークのチェンジが行われる時です。なので、ディフェンスにマークのチェンジを起こさせることにより、その後の2対2を成功しやすくなるのです。
このように動きながらパスをもらうことで、ディフェンスのマークチェンジを引き起こすことができます。マークのチェンジがおこなわれる時には、一瞬ポストが空く瞬間があるので、ここはチャンスです。また、マークのチェンジミスが起きることもあります。
観察
観察とは何を見たらいいのかというと、
- スペース
- ポストの位置
この2つです。
スペースというのはディフェンスとディフェンスの隙間や、ディフェンスの後ろの空間です。
ディフェンスが寄っていたら隙間のスペースが広くなるのでカットインをしやすくなりますし、ディフェンスが不用意に出てきているなら後ろのスペースが広くなり移動ポストが有効になります。
ディフェンス自体を見るというより、全体ぼんやり見て広そうな所を感じとるのがいいと思うよ!見すぎるとそこを狙ってるのがバレちゃうしね。
もちろん、ポストの位置も観察しておかなければなりません。
基本的にはポストがいる位置で2対2が行われますので、ポストと2対2を作れるエリアを見極める必要があります。
観察をおこなうには「ゆとり」を持つことが超重要だよ。オフェンスは全般的に余裕を持っている方が良い判断ができます。
ちなみに、2対2が行われるエリア以外ではスペースが広くなっているので1対1やカットインのチャンスとなります。
このように、ポストの位置を観察することでどのこ2対2をおこなうのか、どこで1対1のチャンスがあるのかが分かるようになります。
2対2をおこなう前の準備として前述したことをやっておきましょう。
2対2での具体的な攻め方の解説
ではここから具体的な攻め方を解説していきます。
ポストの位置どり
ポストプレイヤーがパスをもらえるように自分のスペースを確保するプレーです。
簡単なイメージは下図の感じ。
ポストがディフェンス(黄3)をせき止めて、懐にスペースを確保しています。
センターが黄色4のディフェンスをつけることでポストのスペースが広くなり、パスが通ります。
実際の2対2の方法
センターとポストの2対2を例にとって説明します。
中央で2対2を行う場合、センターは青丸のエリアに足を踏み込みましょう。
すると、黄3のディフェンスを外側に引っ張ることができます。
この時に、ポストは黄4のディフェンスに対して位置どりをすることで真ん中のスペースが広くなります。パスが通ることもあるので狙いましょう。
普通はこのように簡単に決まることは少ないです。黄4のディフェンスによりポストパスは阻止されてしまうことが多いです。
そうなったら次は、センターが切り返します。センターが切り返すのと同時にポストは黄3ディフェンスに位置どりをします。
センターが最初の踏み込みでしっかりと外側にディフェンスを引っ張れると、その後のポストの位置どりがしやすくなるよ。
ここでポストパスが通ることが多いです。
これが基本の2対2の形です。
ここで注意が必要なのが、ただ単にこの動きをすればいいという訳ではありません。センターはミドルシュート、カットインを狙うといった前に攻める姿勢で行うことが大切です。
ミドルシュートやカットインを狙っていることでポストパスが通るようになるよ。
センターは自分が得点を取るつもりで攻めることが大切です。まずは自分、ダメならポストの流れです。
2対2が成功しなかった場合でも、何度でも繰り返し前を狙いながら2対2を繰り返します。
移動ポスト
次は移動ポストのプレーを説明します。
先ほどの基本2対2を行う際に、ディフェンスがセンターを守ろうとして出てきたり、不用意に浮いている場合には移動ポストが有効です。
ポストはセンターが攻めるタイミングに合わせて、瞬間的に移動をしましょう。これだけで簡単にポストパスが通る可能性があります。
ポイントは『瞬間的に』ね!
まとめ
いかがでしたか?
今回はハンドボールの基本の2対2の攻め方について解説しました。
では今回のおさらいです。
- ハンドボールの基本の攻めは2対2でおこなわれる
- 2対2はポストがいるエリアでおこなう
- 2対2を行うためにスペースを広げる動きをする
- センターは前を狙いつつ2対2をする
- ディフェンスが前に出る場合は移動ポスト
ハンドボール上達に向けて早速次の練習からやってみましょう!